青木繁氏『海の幸』
■青木繁の代表作「海の幸」
3体の鮫をかつぐ全裸の人々。躍動感あふれるタッチで幻想的な世界観を描いた名画『海の幸』。
明治時代に活躍し「天才」として日本の近代絵画史に名を刻んだ青木繁は、代表作であるこの作品を館山市布良(めら)で完成させました。青木繁(1882~1911)

<参考記事>
■ノーベル賞の大村智さん、館山の旧家保存に尽力 千葉
 ノーベル医学・生理学賞に決まった北里大特別栄誉教授の大村智さん(80)は、美術愛好家として明治期を代表する洋画家・青木繁が代表作「海の幸」(国指定重要文化財)を描いた館山市の旧家「小谷家住宅」の保存に尽力しており、昨年8月にも市を訪問していた。受賞には地元関係者からも喜びの声が上がっている。

 ・NPO法人の理事長
 小谷家は江戸時代から続く漁業家。明治37年、当時22歳だった青木は友人とともに小谷家に約1カ月半滞在し、数人の漁師がサメを担ぐ有名な絵画「海の幸」を描いた。大村さんは、この旧家「小谷家住宅」の保存や修復などを目的とする全国の画家ら約600人からなるNPO法人「青木繁『海の幸』会」の理事長を務めている。
 同会の事務局長で、親交のある吉岡友次郎さん(78)は「受賞は大変喜ばしい。一見怖そうに見えるかもしれないが、実はきさくでよく冗談も話される。館山には苦学をなさっていた頃に新婚旅行で訪れたこともあると聞きました」と明かす。
 ・「紳士的で温厚な方」
 同会と協力し活動しているNPO法人・安房文化遺産フォーラムによると、大村さんは個人的にも市にふるさと納税を通し、小谷家保存のために300万円の寄付をしているという。現小谷家当主の小谷福哲さん(64)は「受賞と聞き、びっくりしました。感激しています。大村さんは紳士的で温厚な方」と話した。
 地元で旧家の保存や修復などの活動を行っている「青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会」の会長、嶋田博信さん(82)は「大村さんは自分よりも人のために行動する方」と笑顔で祝福。副会長の小谷昭さん(71)も「近寄りがたいという印象のない方。美術愛好家としての顔しか知らないので、ノーベル賞を取ったと聞いても『何の分野でだろうか』と思ったくらいです」と話した。
 現在「小谷家住宅」は腐食した部分の修復作業が進められており、来春に一般公開される予定。
※産経ニュースより(2015.10.8)