鯨解体ショー 情報募集
※写真:下関海洋科学アカデミー鯨類研究室HPより

 下関市の下関鯨類研究室は、昭和40年代後半~60年頃まで全国各地の百貨店や商店街などで開催された「鯨の解体ショー」についての情報提供を呼びかけている。

 鯨の解体ショーは、主にゴンドウクジラをトラックの荷台やステージに載せ、観客の目の前で解体して鯨肉を即売する催し。兵庫県や和歌山県などに専門の業者がおり、頻繁に開催されていたが、写真や記録を掲載した出版物がほとんど残されていないという。

 このため、同研究室は、捕鯨が盛んだった昭和の生活史を後世に残そうと、情報を広く募ることにした。

 提供を呼びかけているのは、ショーに関する記事、写真、業者の情報、思い出など。石川創室長は「当時は鯨が人々の食生活に密着していた。学会や論文で発表する資料として役立てるので、提供をお願いしたい」と話している。

 送り先、問い合わせは下関鯨類研究室(〒750・0036 下関市あるかぽーと6の1、083・250・8307)へ。