インディアナポリス号2


※2015/06/16 に公開、Discoveryより

 ヨゴレザメは外洋のような餌が乏しい環境になると獲物に対し狂乱索餌となり、攻撃的な習性があるとされ、インディアナポリス号事件の死傷者数の大半は、このサメによる被害だと言われています。
  映像では、乗員900名のうち約150名がヨゴレザメの犠牲になったということです。生存者は わずか317名でした。
※Discovery映像より 

<インディアナポリス (重巡洋艦)について>

フィリピン海1
※画像「◯」=インディアナポリスが沈没した場所

 1945年7月30日、日本の潜水艦 伊58 の雷撃で沈没。インディアナポリス (USS Indianapolis, CA-35) は、アメリカ海軍のポートランド級重巡洋艦。1945年7月26日にテニアン島へ原子爆弾を運んだ後、7月30日フィリピン海で日本の潜水艦伊58(回天特別攻撃隊・多門隊)の雷撃により沈没した。第二次世界大戦で敵の攻撃により沈没した最後のアメリカ海軍水上艦艇である。

 乗員1,199名のうち約300名が攻撃で死亡し、残り約900名は8月2日に哨戒機によって初めて発見されてから5日後に救助が完了するまで、救命ボートなしで海に浮かんでいたが、水、食料の欠乏、海上での体温の低下、これらからおこった幻覚症状、気力の消耗などで多数の乗組員が死亡した。それに加えサメによる襲撃が心理的圧迫を強くした。その後、映画およびディスカバリーチャンネルの番組等で、サメの襲撃が演出として過剰に語られたため、大多数がサメの襲撃の犠牲者になったかのように思われているが、おもな原因は救助の遅れと体力的限界が死亡の原因といわれている。救助された生存者は わずか317名(映像の口頭数字)であった。

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